夏休み〜帰省〜②
8月11日(日)晴れ
今日はじーとばーのお墓参りに行った。
涼しくなってから行こうと言っていたが涼しくなる気配がないので
保冷剤をタオルで巻いたものを首に巻いて、清掃用具をもってお墓に向かった。
母さんは雑草を刈って僕は布巾で墓石を拭いた。
じーやばーの体を拭く用に丁寧に入念に磨いた。
花を変え、線香をあげ、ロウソクに灯を点し、饅頭をふたつお供えをして手を合わせて拝んだ。
一通り済んだあと、車の陰で母さんが水筒に入れて持って来てくれたアクエリアスを飲んだ。
母さんはばーとの最期の日の事を話すと泣き出した。
この話は何度も何度も聴いている。ケンカ別れになってしまった事をきっと一生思い出しては後悔するのだろう。
けれど僕も母さんも祖母がそんなことを気にせんでええと笑って赦してくれているであろう事はわかっていた。
母のその後悔や苦しみが少しでも浄化される事を願う。
家に帰ってきてからご近所さんのお供え物を買いに商店街に行った。
営業してるのかしてないのか僕にはわからないような店だったが母はこの店のお得意様らしい。
そこでガラスの瓶に入った見栄えの良いゼリーを選んだ。
その足で明後日来る親戚のおじいさんに渡す手土産を買いにケーキ屋さんに向かった。
シュークリームとプリンを買った。
17時頃に日菜ちゃんをお風呂に入れる為に姉ちゃんが来た。もちろん陽斗も一緒だ。
陽斗は来るなり遊ぼうと手を引く。
最初はトーマスで遊んでいたんだがめばえの付録のバイキンマンの部屋を作る事になった。
陽斗はプリンを食べないと聞いていたが食べておいしいと言っていた。
カラメル部分にさしかかると不味いと言って食べなかった。
夜、母がお坊さんに渡すお布施の差出人を書いてくれと頼んできた。
母の字で充分綺麗なのだが僕が書く事になった。
じーちゃんの書道道具を借りて見よう見まねで書いた。
上手くは書けなかったが、母が「それで充分やで」と言ったのでそれで終わった。
8月12日(月)晴れ
お坊さんは6時に来ると聞いていたが、それよりも30分も早い早朝5時半に来た。
僕も参加した方がよいのか迷ったがそうこうしてるうちに障子の向こうで始まってしまったので諦めた。
新幹線の中で注文していたアポシアの香水を受けとった。
夕方、晩ご飯はお寿司にしようとスシローに行ったものの、
決まったセットしか頼む事ができなかった為、お寿司は諦めてみんなでジャスコに行った。
ジャスコは一時期かなり寂れていたイメージがあったがゲームセンターだけとても賑やかになっていた。
陽斗はトーマスのガチャガチャをやりたいとずっと言っていたのでやらせてもらっていた。1つ目はあたりなのかどうなのかわからない貨車のキャラクターだった。
既に持っているものらしく不満げだった。
見かねた母がもう一回やらせてあげると今度は家?みたいなものだった。
怒らないと約束をしたので怒らなかったが喜んではいなかった。
陽斗の誕生日プレゼントが安くなっていたのでこっそりと母と姉が購入していた。
陽斗はアイスを食べたいと言い出しセブンティーンアイスの自動販売機を見に行ったが補充されていなかった。
テナントのソフトクリームを食べたいと言ったので買ってあげていた。
陽斗がアイスを食べるため、僕はその子守り。
その間に母と姉は今晩のおかずを見に行った。
陽斗はアイスを食べているからかご機嫌だった。
先ほどガチャガチャで当たった家みたいなものを組み立ててあげると何度も「あーと(ありがとう)」と言ってきて可愛らしかった。
母と姉はオードブル(揚げ物などがたくさん入っている)を買って来た。