しゅんちゃん

うだるような夏の暑さが和らいだ

秋の気配がする日

今日は何でもできそうな日

涼しくてどこにでも行っちゃえそうな日

いい事がありそうな日

 

しゅんちゃんからラインが来た。

あんまり意識してなかったけど2年ぶりのラインかも知れない

一緒に奥多摩に行ってからぶりのメッセージ

久しぶりに遊んだのにあまり上手に遊べなくて

なんとなく気まずくなった気がしてた

 

しゅんちゃんはいつでも僕のことを好きだと言ってくれる

大切だと言ってくれていたけど

あ〜ついに愛想つかされちゃったって思ってた

でもそれでもいいやって思ってた

しゅんちゃんはいつもキラキラしていてポジティブで活力に溢れているから

住む世界がそもそも違うってのはよく思っていたから

 

 

『けんちゃん元気?☺️☺️』

 

いつもどおりのしゅんちゃんだ

2年ぶりと思えないくらいのしゅんちゃんだ

あそぼうあそぼうと言ってくれる

しゅんちゃんは酔っぱらった勢いでしかぼくにラインを送れないらしい

本当かどうかはわからない

 

『けんちゃん人生たのしんでる?』

 

しゅんちゃんはいつも正面から切り込んでくる

 

「過去最高に無気力だよ。暑いし」

 

ああ恥ずかしいな。32歳にもなってこんな風に毎日を送っていること。

 

『すきー笑 最高に人間っぽい』

 

しゅんちゃんは僕をいつも否定したりしない

 

たくさんいるうちの友達のひとりなのは間違いないけど

ひとりひとりにこういうケアをしてるのかと思うとやはりすごい

しゅんちゃんは今ある関係をとても大事にしようと心がけている

私は今ある関係を全部切り離したいとしかいつも考えないので

やはり住む世界は違うのだけれど

こんな自分でもこんな風に思ってくれる人がいるんだって気持ちにさせてくれる

 

こんな性格で生まれてこんな人生を送っている自分が

こういう人と出会えたことはとてもとても幸せなことだと思う