オラファーエリアソン展〜ときに川は橋となる〜

6月16日

この日の為に髪の毛を切った

午前中から行動しようと決めていたがまんまとお昼過ぎに起きた

行くのを延期しようか迷ったが行くことにした

 

いつもは木場公園から行っていたが今日は清澄白河の方から行ってみた

30℃を越す真夏日の良い天気だった

現代美術館に最後に来たのはいつだろう

ギャルソンかチャラヤンが最後だったと思うのだがよく覚えてない

リニューアルされたらしいが全くどこがリニューアルされたのかわからなかった。

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今日は去年からずっと楽しみにしていたオラファーエリアソン展が目的だ

本来であれば3月に開催されるはずだったがCOVID-19の影響で美術館が臨時閉鎖になりこの展覧会も大幅に開催が遅れることになった。

中止になってもおかしくないようなことだがまるまる期間をズラしてくれて関係者各位本当にありがたいと思った。

 

なんといってもオラファーエリアソンは僕の最も好きなアーティストだ。

約13年ほど前に原美術館で彼の個展を観た時以上に衝撃的だったものは私にとって今日までなかったからだ。

 

最初に今回の展覧会の率直な感想を行ってしまうとイマイチだった。

そのひとつの要因が”インスタ映え”だ

この10年ほどで日本でも多くの美術館で写真を撮れるようになった。

またSNSで拡散、宣伝してもらえるように美術館側からそういったものを大々的に宣伝するようになった。

インスタレーション的な作品も増えオシャレでSNS映えする写真を撮りに多くの人が押し寄せる。

作品がつくりだす空間を楽しむというよりはいかにして素敵な写真を撮るかの大会になっており、あちこちでシャッター音が聞こえ、作品に近づき作品とともに被写体となった人達で溢れる。

最悪の光景だ。

しかしこの最悪の光景は美術館側がつくりだしたものなのだ。

私がいくら落胆しようと美術館が望んだことであるのなら受け入れる他ない。

 

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私もこの作品の写真だけを1枚撮った。

この作品はオラファーのインスタグラムで紹介されており観る角度によって偏光ガラスの中でまるで宇宙のビッグバンが起きてるような美しい光景が見れる。

 

正直な事をいうと東京都現代美術館の企画展で良かったと思ったことがない。

企画自体はとても良いものが多い。

普段あまり美術に対して知識や興味がない人でも見に行きたいと思える企画展を多く開催してくれる。

しかしながらいざ来てみるといつも肩すかしを食らう。

ひとつひとつの展示空間が小さく作品数も少なく、それなのに過去作品のパネルや映像展示が多いため、あっという間に観終わって毎回(え?これだけ?)という気持ちになる。

今回の展覧会にもBeautyというミストとライトで人工的に虹をつくり出す作品があるのだが、原美術館で観たときは大きな空間で圧倒的な存在感と印象を醸し出していた作品だったが、

今回は申し訳程度にあったくらいで正直(しょぼ・・・)と思ってしまった

 

作品を観て楽しむというよりもとにかくカメラ音にイライラしたり展示内容のしょぼさにがっかりしてしまった。

とはいえ東京都現代美術館の美術館としての完成度の高さはやはりすごいと思った。

建物自体がとにかく素晴らしいし、公園の中にあるロケーションも最高であり、ミュージアムショップも充実したもので楽しい。

カフェや図書館なども併設してあるのでただぼーっとするだけでもとても良いスペースであるのは間違いない。