非日常から世界の広さを見る

今日は有給をとっていた事をすっかり忘れて出勤してしまった。

出勤してすぐに気付いてそのままとんぼ返りをすることにした。

 

今日は雲ひとつない晴天でとても良い天気だ。

実は以前からずっとやりたいことがあった。

それは休日にあえていつもどおり出勤してみてそのまま散策をする事。

実際やるとなると結局面倒でやれないでいたが、測らずしもそれを実行することができた。

 

出勤中にいつも気になりながらも行った事のない道を散策してみる。

何年も毎日通っている場所なのに角度を変えるだけで全く景色が変わって新鮮な気持ちだ。

 

本来であれば出勤していた平日の昼間に散策するのはなんだか懐かしい気持ちになる。

小学生時の土曜の一斉下校。

面接にいった帰り。

体調が悪く早退した時。

ズル休みをした時。

背徳感と開放感が入り交じったワクワクした気持ちだ。

 

いつも通り抜けさせてもらっている神社も行った事のないエリアへ行ってみる。

違う路線で帰ってみる。

降りた事のない駅に降りてみる。

 

平日の昼間に散策すると気付く事がある。

それはみんな穏やかで暖かいコミュニケーションがあるということだ。

通勤中はみんなが急いでいてイライラしている。

我先にと電車に乗り込んできたり歩いたりぶつかっても一瞥すらしない。

しかし平日の昼間に出会う人達は小さな事でも会釈をしたり、挨拶をしたりしてくれる。

 

家〜職場の往復の毎日を繰り返していると世の中は最悪という気持ちになってくる。

しかしほんの少しいつもと違うことするだけで、

ああ、世の中ってこんなに素敵な事や人で溢れているのだと気付く。

思い詰めているときは視野が狭くなっているときだと気付く。

 

ほんの少しいつもと違う事をするだけで世界は広く輝いてみえる。

それを忘れないようにしたい。